「ダイエット」への新たな取り組み

【当院の考える「ダイエット」は「減量を目的」とする食生活・食餌療法というより、「健康な体になるため」の食生活または食事そのものです】

 

ダイエット目的の施術を多く手がけてきましたが、患者さんやスタッフとよく話題になったのが、「一箱200円くらいのチョコレートは、すぐに一箱食べないと気が済まないけど、一個ずつ買えるようなベルギー・チョコレートだと一つで満足するのは何故?」という疑問。

最初は、高級感からくる品質の良さなどの心理的要素が大きいかなと考えていました。でも、どうもそれだけではなさそうです。

 

その後、いろいろ実験したり、調査したりして、たどり着いたのが、

食品には、「食べ物」と「工業製品」がある。

「食べ物」だと適正な量で体が満足する。

「工業製品」には、アルコールやタバコと同じような依存性のある成分が含まれていて、食べる量をコントロールできなくなる。

 

という考えです。

 

あなたの意志が弱いからではない!「食品」そのものが原因!

 

トーリでは「何をどのように食べれば良いか?」という時、例えば、「醤油」とか「ハム」といった大雑把なくくりで食事の内容の話をするわけではなく、どんな材料でどのように作られたか、を問題にしています。

 

生ハムを例に考えてみましょう。

パルマ産プロシュートの原材料は、豚肉と塩だけ。あとは、独自の加工技術と長い熟成によって、あの独特の味わいが生まれるのです。

厳選された材料・職人の技術・時間(最低でも12ヶ月)の代わりに、限られた材料で急いで大量に作ろうとすると、味や香り、風味あるいは賞味期間などを補うものが必要になります。それが、食品添加物です。

 

日本の代表的なメーカーが出している生ハムには、 

 ・ブドウ糖 (糖類)
 ・ソルビトール (合成甘味料)
 ・調味料 (アミノ酸・・・旨味系)
 ・酸化防止剤 (ビタミンC)
 ・発色剤 (亜硝酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウムなど)

などが添加されています(食品表示は、JAS法、食品衛生法、景品表示法、計量法、健康増進法などにより細かく規制されています)。

 

もちろん、食品から全ての食品添加物をとってしまうと、スーパーの棚からほとんどの商品が消えてしまうことになり「合理的」ではありません。

なるたけ添加物の少ない商品を選ぶことから始める以外になさそうです(例えば、酸化防止剤がなければ毎日ワインを飲むこともできなくなります)。

普段の食品選びで気をつけていること、それが結果的にダイエットに通じていることを次回以降お知らせします。