実は、鍼灸マッサージ院や鍼灸接骨院(正式には施術所といいます)で施術を行う人々の国家資格はさまざまです。あなたが通っている鍼灸マッサージ院や鍼灸接骨院の先生は、どの資格を持ち、マッサージを行っていますか?
先日、某週刊誌の「シリーズ代替医療」に、”それは本当に「マッサージ」か?”という記事が出たこともあり、資格についてのご質問が多くなりました。
そこで、今回は国家資格vs 民間資格ではなく、何かの国家資格があるというだけで安心して身を任せて大丈夫だろうか?というテーマです。
鍼灸マッサージ院や鍼灸接骨院のウェブサイトで、「当院では国家資格者が施術しますので安心です」と書かれているのをご覧になったことがありますか?
次の3枚の写真をご覧下さい。
それぞれ、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の免許です。
これら3つは別々の免許です。そして、免許が賞状のような形とサイズであることを知らない方がほとんどではないでしょうか。
鍼灸マッサージ院や鍼灸接骨院で施術をする国家資格者は、保有する免許によって次のように分かれます。
1:あん摩マッサージ指圧師+はり師+きゅう師 (3つの免許 A+H+Q)
2:はり師+きゅう師 (2つの免許 H+Q)
3:あん摩マッサージ指圧師のみ 1つの免許(A)
そして
4:柔道整復師 (骨折・脱臼・捻挫・打撲の施術をする免許)
もし、次のような2人の施術者がいたら、どちらの施術者を選びますか?
イ)マッサージについて、法律で定められた課程を修了後、国家試験に合格し、免許を取得している施術者
ロ)マッサージに近いような知識は持っているが、法律で定められた課程を修了せず、資格を有していない施術者
選ぶのは皆さんです。でも、選ぶ基準となる情報がないと選びようがないですよね。
このブログでは、引き続き、皆さんの健康に関わる(選択の基準になる)お役立ち情報を今後もお伝えしていきます。
ちなみに、当院では初回の施術前に、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の免許のコピーを皆様にお見せして、有資格者による施術所であることを示しています。
また、皆さんの健康のために、当院では、どの施術においてもそれぞれに必要な資格を有した者だけが施術にあたっています。