違いがわかるシリーズ その4:「けいろ」じゃなくて、「けいらく」です。

前回、東横線渋谷駅TY01と、足少陰腎経の湧泉KI1が似ているという話をしました。私はしばしば、路線と駅との関係を使って、経絡と経穴の関係を説明しています。

 

ところで、時々「けいろマッサージって何ですか?」という質問を受けます。

 

トーリのページでもよく出てくる「経絡マッサージ」の「経絡」は「けいらく」と読みます。経済の経と連絡の絡という漢字です。

 

経絡は、「気血:きけつ」の運行する通路。体を縦方向に走る「経脈:けいみゃく」と、経脈から分岐して体の各部に広く分布する「絡脈:らくみゃく」を総称したものです。つまり、経絡=経脈+絡脈。

 

経脈は、手足それぞれに、陰が3つ、陽が3つ、合計12あって、十二経脈と呼ばれ、「手の太陰肺経」、「足の太陽膀胱経」というように、陰陽と臓腑を組み合わせた名がつけられています。

 

おなじみの「足三里:あしさんり ST36」は「足の陽明胃経 Stomach Meridian」に、「合谷:ごうこく LI4」は「手の陽明大腸経 Large Intestine Meridian」に属する「経穴:けいけつ=ツボ」です。

 

また、ややこしいのですが、「経絡治療」と「経絡理論に基づいた治療」は同じではありません。これについては、またの機会に。