「更年期障害」の鍼灸医学的考え方

一昨日は、体を構成する三大要素「気」「血」「水」との関連で、PMS(PreMenstrual Syndrome:月経前症候群)についてお話ししました。

今回は、女性の健康にとって欠かせない「更年期」について考えてみようと思います。登場するのは、「陰」「陽」の概念です。

火にかけたヤカンをイメージしてみましょう。この場合、ヤカンの中の水が陰、火が陽、ヤカンが人体となります。陰陽のバランスがとれていると、蒸気が体内をスムーズに循環し、体を温め(陽の働き)、潤す(陰の働き)ことができます。陰陽、どちらも生命維持に欠かせない大切な要素です。

ところが、年齢を重ねるとともに、体内の水分(陰)は減少していきます。陰陽は相互に影響し合うので、相対的に熱(陽)が過剰になります。

ホットフラッシュ、皮膚や目の乾燥などはまさにこの状態と言えるでしょう。

陰陽のバランスが崩れると、「気」の巡りも悪くなり、イライラや不眠の原因となり、過剰な熱は「血」の循環を阻害し、生理が重くなります。

鍼灸マッサージでは、「陰」を補うとともに、過剰な「陽」を抑えることによって、つらい症状の改善をはかります。
しかし、「陰」の減少の度合いは、個人差が大きく、食生活、ライフスタイルなどの影響も大きいので、合わせて生活全般に対するアドバイスも行っています。

 

 

はり・きゅう・マッサージ taulli (トーリ代官山)

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