鍼灸と翻訳は似ている

経穴関連の書籍2冊が届きました。時間がなくてすぐに読めなかったので、時間ができるのを心待ちにしていました。

私は鍼灸学生時代から、経穴ごとの意味や効能に興味があります。似たような経穴でも当然違いがあります。共通点と相違点を知ることで、同じ肩こりでも、患者さん一人一人の状態に合った肩こり治療ができるのです。

腰痛にはA+B、肩こりにはC+D、というような、お決まりの「症状→経穴の組合せ」や、症状のある部位に刺していく局所治療ではなく、経穴(ツボ)一つ一つの意味を大切にした鍼灸治療をしたい、という方針で、日々患者さんに接しています。

また、使い方、つまり、どのように刺すか、他のどの経穴と組み合わせるとより効果的かも大切な要素です。

この手順は、翻訳の作業とよく似ているな〜とよく思います。

 

いくつかの候補の中から「これだ!」という語を選び出して、文法的に正しいだけでなく、より自然でわかりやすい表現を求めて、組合せや語感を追求していく作業です。つい先日のDVD監訳でも同じような手順を踏みました。