過度の「休養」は逆効果!

これまで何度か大雨の日がありました。
しかしこれらは梅雨前線によるものではなく、梅雨はこれからが本番と報道されています。

湿邪はもちろん、気温や気圧の変化が大きいこの時期、体調管理にはくれぐれもご注意下さい。

当院では、「栄養より休養」と言い続けていますが、この場合の「休養」とは、「質量ともに十分な睡眠およびリラックスした時間」の意味で、「不活発に過ごす」ことではありません。

仕事や運動など、心身を使って疲れ果てた時は、「何もいらない、とにかく寝たい」とベッドに倒れ込み、朝までぐっすり眠ることができますね。
良い状態で1日を過ごした後の睡眠は、体の修復が行われ、翌朝目覚めると、すっきり元気を取り戻すことができます。この状態が「休養」です。

これに対して、「体を休めよう!」と、特に何もしないで過ごすと、活動していないのに、眠気や疲労を感じることがあります。そんな日の夜は、良質の睡眠がとれず、翌朝起きてもすっきりしません。「不活発に過ごす」と、疲れの悪循環に陥ってしまいます。

週末などお休みの日も、いつもと同じ時間に起きて、掃除や洗濯、買い物に行くなどある程度動いた方が、夜もよく眠れて、疲れが残らない過ごし方といえます。

何事に於いても、振れ幅が小さい生活を過ごすことが健康の基本だと思います。