要穴と記憶:経穴探究の日々

より効果の高い経穴の組合せを究めるために、先月届いた2冊の書籍をベースに、要穴[ようけつ]について、基礎から学び直しています。

要穴とは、「十二経脈や奇経八脈に属する特有の作用を持つツボのこと」で、「古来よりその応用が重視され、歴代針灸医家によって研究、活用されてきた。要穴の理解を深め、臨機応変に用いることは、臨床効果をあげるうえで欠かせない」とされています(『詳解 針灸要穴辞典』東洋学術出版社より)。

例えば、むくみによく使われる要穴を理解できれば、それをベースにして、手足、顔面といったむくみの箇所に応じて、他の経穴を組合せた施術によって、効果を得ることができます。

要穴の勉強をしていると、前回ご紹介した「見て覚えたこと」の意味が鮮明に浮かんできます。気になっていたことの意味を知ることは、喜びです。思わず、「そうか!」と声に出すこともしばしばです。