カイロの効果的な使い方

寒さが厳しくなってきて、手足が冷える方にはつらい時期です。


患者さんから、カイロをどこに貼ればいいか、というご質問をよく受けます。

 

手足などの末梢ではなく、太い動脈がある部位に貼って血液を温め、温まった血液が流れるようにするのがコツです。手足の血管は細いので、そこを温めてもすぐに冷えてしまいます。また、手足を温めすぎると汗をかいて、それが冷えるので、逆効果です(例えば、靴下の中の汗は寒くて不快です)。

 

下半身の冷えには、おへその下と仙骨のところをオススメしています。低温ヤケドを防ぐために、長めのTシャツなど一定の厚さの衣類上に貼りましょう。

 

もう一つ、私が気に入っているのが、ジャケットやカーディガンの両ポケットに小さいカイロを入れて(貼らないタイプがいいです)おく方法です。そ径部、大腿部、そして足の先まで暖かくなります。さらに、両手を温めることもできて便利です。

 

次に、上半身。手首から先が冷える方には、肩関節の前側、腕の付け根のあたりに貼るのがオススメです。これは、発熱時に脇の下を冷やすのとちょうど逆の考えです。

 

また、頚椎の下部〜胸椎の上部も効果的です。洋服でいうと、襟のすぐ下、ネームタグの辺りです。ここにある「大椎(だいつい)」という経穴(ツボ)は、「熱」のコントロールセンター。温めると全身に「陽気=暖かいエネルギー」を送り出すことができます。

 

普段はあまり指先が冷えない私ですが、さすがにこのところの低温で冷たくなりがちでした施術時以外は、この位置にカイロを貼った薄いダウンジャケットを着て(カーディガンより貼りやすいので)上肢の温かさを保っています。

 

この大椎はカゼの初期など、体に熱がこもった場合に、鍼やカッピングをすることで、熱を放出してくれる経穴でもあります



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