骨盤内うっ血など、骨盤痛（下腹部痛、腰痛）に関する記事へのアクセスは常にトップ5に入っており、この問題への関心の高さを感じます。
改めて、骨盤痛について、基本から考えてみることにしました。
今回は、骨盤痛の種類です。
女性の骨盤痛（下腹部痛、腰痛）は、急性、周期性、慢性に分類されます。
1） 急性骨盤痛は、突然発症し、急激に悪化し、早い経過をたどります。
2） 周期性骨盤痛は、月経時やその周辺時期に起こる「月経困難症」と「中間期痛（排卵痛）」に大別されます。
3） 慢性骨盤痛は、「月経周期に関係なく起こり」「6ヶ月以上持続する」「生活に支障をきたし、治療を要する」「臍（へそ）から下の痛み」です。
これらのうちで、鍼灸マッサージで対応できるのは、２）の周期性骨盤痛と、３）の慢性骨盤痛です。
1） の急性骨盤痛は、卵巣腫瘍（嚢腫）茎捻転、骨盤内炎症性疾患（骨盤感染症、卵巣出血、流産、異所性妊娠（子宮外妊娠）などの可能性があります。また、イレウス、憩室炎、腹部大動脈瘤破裂なども急性骨盤痛の原因となりますので、救急車を呼ぶなどして、至急病院へ行ってください。
この項続きます。
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