「生理痛。あらゆることを試しました」患者さんインタビューより

患者さんインタビュー第2弾は、生理痛・PMSで苦しんでこられた30代専門職Kさんのお話です。

 

Kさんは、これまで、ピル、鎮痛剤、漢方薬、サプリメント、気功、整体、布ナプキン、月経血コントロール、足もみ、アロマ、ヨガ、ローフードなどなど、たくさんのことを試してこられたそうです。

 

 

羽鳥(以下、H):Kさんは、生理痛とPMSの改善のためにたくさんのことを試してみたというお話でしたが、具体的にどのようなことをなさったんですか。

 

患者Kさん(以下、K):生理痛では10年以上悩んできて、いろいろなことを試しました。

 

婦人科は5カ所以上通い、診てもらいましたが、どこでも原因はわかりませんでした。

大学生のときにピルを処方されましたが、副作用がひどく、家から出られなくなってしまったため断念。

鎮痛剤と、胃けいれんなどに使われる、子宮の収縮を抑える薬を処方され、1日目〜3日目まで、1日4〜5回飲んでいました。

 

でもその後、このままでは働けないと思い、就職前に、副作用覚悟でもう一度ピルを処方してもらいました。

そのときは、ピルの他に、吐き気止め、頭痛薬、下痢止め、胃薬を一緒に出してもらい、2ヶ月ほどピルと一緒に飲みながら、慣らしていきました。

ピルのおかげで少し楽になりましたが、鎮痛剤と子宮の収縮を抑える薬は、飲む回数は減ったものの、不可欠でした。

 

漢方は、婦人科から処方されるものと、専門店で購入してぐつぐつと煮出すものを試しました。

その漢方の専門店での診断は舌をみたうえで「気血両虚」でした。しばらく漢方を 飲んでも改善せず、自分で気血両虚について調べ、水分摂取を増やしたり減らしたり、鉄分をとったりしましたが、調べれば調べるほど、「気血両虚」がピンと 来ず、通うのをやめました。そこでは鍼もやっていて、一度だけ試しましたが、効果が実感できず、その後通わなくなりました。

 

気功、整体(骨盤調整含む)も1年以上通いました。

 

他には、布ナプキンを使い、月経血コントロール(月経血を、骨盤底筋を使って膣内にためておき、トイレで排出する)もできるようになりました。今では、多い日でもナプキンがいらないか、ライナー程度ですむようになっています。

布ナプキンはあたたかく快適で、月経血コントロールも身につけるととても楽なので、その点はよかったです。

 

H:いろんなことを試されたんですね。

 

K:他にも、足もみ(棒を使って足の老廃物を流す。ものすごく痛い)の本を買って毎日足をもみました。足もみのプロにみてもらっても、「婦人科系の反射区があるところもすっきりしていてきれい」と言われましたが、生理痛は治らず。

でも、風邪を引きにくくなり、またγGTPの数値が「26→12」に下がるなど、体に対する効果はありました。

便通にも効果があり、もともと便秘ではなかったのですが、毎日数回出るようになり、驚きました。

 

サプリメントは、マカ、ザクロ、鉄分、亜鉛、オメガ3、γリノレン酸、αリノレン酸、ハーブティー(女性向けブレンド)等を試しました。

 

アロマも勉強して、精油を数種類購入して、焚いたり、マッサージしたりしました。

 

ナチュラルハイジーンの本を読んで、ローフード中心のヴィーガンとして数ヶ月過ごしたこともありました。

肉、魚、化学調味料、お酒、加工品、添加物、砂糖、精製された穀物、薬等をとらないでがんばりましたが、効果がありませんでした。

 

大豆もよくとっていたのですが、変化が実感できなかったので、エクオール(イソフラボンが腸内のエクオール産生菌によって変化し、女性ホルモン様の働きをするようになったもの。その菌を持つ人は、日本人では約50%)を作れる体かどうか調べると、上位4%に入るほど、エクオール産生菌がしっかりと腸内にいることがわかりました。

 

食事にも気をつけ、ヨガ、ランニング、ウォーキング等、運動も続けてきました。

おかげで、冷えも改善され、過ごしやすくはなりました。

 

H:なるほど。体調の改善にはすごくよかったようですが、肝心の生理痛には効果がなかったんですね。

 

K:はい。やるとなったら徹底的にやるほうなので、いろんなことを数ヶ月〜数年試してみましたが、なかなか改善せず、絶望感に陥っていました。