頭痛の分類

西洋医学による頭痛の分類

一次性頭痛は、他に病気が隠れているのではなく、繰り返し頭痛を起こす事が特徴で、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などがあります。

 

二次性頭痛は、脳や頭部などの外傷や病気にともなう危険な頭痛です。

これまで経験したことがないような激しい頭痛、急激に悪化する頭痛、発熱や手足のしびれ・麻痺をともなう場合は、至急専門医を受診してください。

東洋医学による頭痛の分類

諸説ありますが、ここでは鍼灸学校の教科書の例を紹介します。

『東洋医学臨床論〈はりきゅう編〉』第1版第9刷(医道の日本社)より

A 外感性の頭痛

 生活の不注意などにより風、寒、湿、熱などの外邪が身体に侵入することにより起こるが、この中では風邪が主体となっている。

 ① 風寒による頭痛

 ② 風熱による頭痛

 ③ 風湿による頭痛

 

B 内傷性の頭痛

 「脳は髄の海」といわれているが、これは主として肝腎に蔵されている精血と脾胃の運化による水穀の精微により栄養されている。したがって内傷頭痛は、脾肝腎三臓と密接な関係がある。

 ① 肝陽の亢進による頭痛

 ② 痰濁による頭痛

 ③ 瘀血による頭痛

 ④ 腎虚による頭痛

 ⑤ 気血両虚による頭痛